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プロトコル

執筆者の写真: Hisahito TeradaHisahito Terada

 

 

 千夜千冊・1756夜、アレクサンダー・R・ギャロウェイさんの『プロトコル』を読んで思い浮かんだことを書いています。

 今夜のお話は、なんとなく使っているけれど分かっていなかったネット用語の意味と、用語それぞれの関係が掴めてスッキリしました。

サイバーフェミニズム」というのが、ダナ・ハラウェイさんを読んでないのでなんとも言えないのですが、パッと「女性のサイボーグ化」という言葉だけ聞くと、ぼくには最初それが多くのSFに出てくる女性ロボット、あるいは人間なのかロボットなのか曖昧な女性たちのイメージのような都合のいい「女性のセクサロイド化」とどう違うのか分かりませんでした。

 それとは別に、ジェンダーのないヴァーチャルユートピア階層リゾームはすでにメディアの中にあり、それは市場原理とは相性が良い(つまり金にはなる)とは思うのですが、現実の多様なジェンダー問題の理解の促進には、直にはつながっていない印象です。

 とりあえず日本人はまず同性愛とトランスジェンダーの違いも分かっていません。

 それにテレビでタレント芸人が、マツコさんやIKKOさんを「おじさん」扱いしてウケようとするので、(周囲にLGBTの子供がいるかもしれないにも関わらず)小学生のころから「オカマ」という言葉でLGBTを差別をするようになります。そしてその無意識的差別脳のまま大人になった人々がメディア・サイバー空間でも、当たり前のように差別をしているのだろうと思いました。今の日本は残酷なおもてなしの国です。

 今月は「さちふく会議」に「四歩八歩ズ」のZoom飲み会に、Tさん宅での飲み会に〔離〕のスタートに…となんだか賑やかです。

「さちふく会議」は3日だったのですが、そこで岡部さんから「さちふく」のテーマなるものの発表がありました。ウエノさんと畑で(?)概念工事したのかもしれません。その「さちふく」のテーマは…

「美しい地球の上で、みんなで笑って生きる。」

 というものです。

 小学生の考えたような、率直で単純なお花畑思想と嗤う人は嗤うでしょうが、岡部さんやウエノさんのやってることは、嗤うだけで何もしない連中の何百倍も実践的ですし、作っている物は何万倍も本物です。つまり野菜畑思想なんだな。

 その後一人ずつ思うところを話したのですが、見事に色々と矛盾していていました(笑)。しかしぼくは先生の思想に触れて「首尾一貫を誇らない」「矛盾を内包する」ということが「あり」だと思うようになっているため、岡部さんやウエノさんの言ってることや、やっていることが、矛盾していることが嬉しく感じました。

 それにぼく自身だって、部活的なノリでやりたいときもあれば、これが稼ぎになったらバイトとおさらばできるのにな~と思ったりして、とても矛盾しています。でも最近はバイトもそれなりに楽しかったりして、自分の中途半端な状態を赦せるようになったので楽です。

 では最近の悩みが何かと言えば、今夜のお話にも多少関係あるのか、ぼくは今マンガの表示サイズをどうしようかと思っているところです。今夜のお話を読んで、ぼくも無意識のうちに⑤「解像度を上げる」というような価値観に影響されていたようで、「大きくてハッキリ綺麗に見えた方がいい」と思っていたことに気づきました。

 それでだんだんマンガの1ページの表示サイズが大きくなっていたのですが、先日久々に用があって自分で「pixiv」さんのビューアで読んでみたところ、(虫眼鏡で拡大して見た場合の)表示サイズが大きすぎて、縦長のコマ+台詞のフキダシが下部に位置している場合、見にくかったり見過ごしてしまったりすることに気づきました。

 それで次回はもう少しサイズを小さくしようかと思っています。どのくらいの大きさにするかを悩んでいます。同時に「pixiv」さんには随分お世話になってはいるのですが、有料会員にならないと、原稿の修正したものを1ページだけ差し替えたりということが出来ず、一からやり直さなければならなくて、そのために読んでくれた方々がご厚意でしてくださった「いいね!」や「お気に入り」やコメントが消えるので、何かいい方法がないかなぁと思っています。月600円ほどなら払っても良い気もするのですが、カードやPeyPal払いというのが、デジタルマネーを信用できないぼくには駄目です(笑)。

 あと閲覧数とかランキングとかアクセス解析何ちゃらとかを見せられるのですが、商売をしているわけではないため、数字で測られて比較されるのを人間として拒否したく、見たい人や表示したい人だけがそのようにできればどんなに良いだろうかと思っています。そのうち千夜千冊のようにホームページで直接見れるようにできないか、方法を検討しています。

 昨夜は「四歩八歩ズ」のZoom飲み会がありました!近況報告をしたり、サイコロトークをやってみてすごく楽しかったのですが、話していてぼくはまだ、話しなれていない事柄について訊かれたときスムーズには話せない、上手く言語化できないことが多いなと感じました。特に自分に起きたことや内面の変化を、このブログを書くときのように、あるいは先生のように、社会の出来事や本の内容と織り交ぜて、その場で人に話すのは至難の業なんだなと思いました。

 これからやるのって、そういうことなのかなと想像しています。


〔追記〕

 アメリカにおいて、問題はミシェル夫人やカマラハリス議員がトランスジェンダーであることそのものではなく、「(心は女性である)彼女ら」が、差別によってトランスジェンダーであることを隠さなければならないという心理状態に追い込まれ、あるいは誘導され、弱みを握られたまま高い地位や権力を与えられることによって、結果的にNWOによる超管理社会化のための操り人形になっていることだと思います。

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