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マンガについて

執筆者の写真: Hisahito TeradaHisahito Terada



 本当に何がしたいかというと、ぼくは単にマンガが描きたい。マンガだけを描きながら暮らせたら気楽だろうと思う。

 しかし広い意味で考えると、それだけでは表現力や思考力が鈍ってしまう。ぼくの場合本を読んだりブログを書いたり、イシス編集学校の活動に関わったり、家庭菜園や家事をすること、時々山に登ったり海を見たり、友人たちと会って話したりできることが、マンガの内容にもかなり影響を与えている。必要なことだと思う。


 経済的な意味では、ベーシックインカムでも導入されない限り、ぼくにはマンガを出版するか、マンガを描く以外の仕事を何かしながらマンガを描く以外の方法が思いつかない。ただ、今の日本政府がベーシックインカムをしたとしても、増税と社会保障のコストカットが続く限り、庶民の暮らしは良くならないし、むしろベーシックインカムがワクチン強制接種や個人情報と引き換えとなるような、管理社会化のツールとして利用されるのではなかろうか。日本は行政だけでなく、司法も機能していないため、膿を出しきれないでいる。


 今丁度ぼくは、マンガを描く以外の仕事をしながら、マンガを描く準備をしているところだ。具体的には、ファンタジーを描きたいので、先生が紹介してくれたファンタジーの本を読んでいるのだが、最近はむしろ「日本という方法」を、西欧風のファンタジーにどうにか接続できないだろうかとか、”セイゴオ・グノーシス”を自分なりに解釈して、マンガにするにはどうしたらいいだろうかといったことを考えるのがとても愉しい。


 マンガを個人で出版することも、考えないことも無いが、数百円とかほぼ無料とかで、何万冊ものマンガが読み放題の時代に、無名のマンガ家がそんな手法で生きていくのはとても大変なことだ。マンガを描くだけではなく「売るための努力」をしなければならない。一方でどこかの会社にお世話になる場合は、その会社とどのような関係を築くか、契約を結ぶかが重要である。


 一人で描くなら今までと変わらず、バイトをしながら描くことになる。もし別の可能性があるなら、どんな状態でマンガを描きたいだろうか。


 例えば、どこかの会社にお世話になるとしても、ぼくは急かされるのが苦手な人間なので、出来た分だけの原稿料をいただくほうが向いているように思う。計算が苦手なので、印税が何パーセントでなんとかとか、そういうことが未だによく分からない。ただマンガは自分の命なので、勝手に二次利用されたら、利用した人間を殺してしまうかもしれない。まあ法律があるので、そんなことにはならないと思うし、現状からするとそんなこと自体が、夢のまた夢のような気がするのだが。


風うなり悴む夢とカルマかな

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