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新しい皇帝の心

執筆者の写真: Hisahito Terada
Hisahito Terada
6月27日
読了時間: 7分


千夜千冊0004夜・生代篇、ロジャー・ペンローズの『新しい皇帝の心』を読んで思い浮かんだことを書いています。


 

 

 今回は昨今AIに関する問題が避けては通れないのと同様に、この千夜を素通りするわけにもいかないような気がして取り上げることにした。

 

 今も昔もみなが知りたのは、コンピューターやAIが人間の脳やこころのはたらきにどこまで近づけるかという問題についてらしい。

 セイゴオ先生自身は、1950年代のベイトソンの「われわれはまだ“生きているシステム”というものを一度も覗いたことがないのだから、自然と情報と人間のあいだの“関係”をこそ研究すべきではないのか」といった発言には刺激を受けていたが、人工知能(AI)の可能性が爆発した80年代は、成熟した問題が議論されているようには感じられなかったそうだ。そうしたときに今夜の著者、ロジャー・ペンローズの『皇帝の新しい心』が出版された。

 

 オツ千の冒頭で紹介されているが、この本の英語版のタイトルのニュアンスは『裸の王様』で、強いAIを持ち上げる人々を揶揄している。強いAI論とは「人間の意識は計算できる」という考え方のことだ。これに対して、弱いAI論というのは、計算によって知能のシュミレーションはできるが、それは本物の意識ではない可能性があるという考え方で、今の生成AIは後者の立場を取っているらしい。

 

 こうした考えに対し、ペンローズは本著で「人間の脳も心もコンピュータなどでは解けるわけがない」とし、「量子力学的宇宙像をどのように描くか」ということがわからなければ、脳の未来もコンピュータの未来もありえないと結論づけた。

 

 ロジャー・ペンローズは60年代ホーキングとともに宇宙論を研究し、ブラックホールやビックバン理論を世間に広めたり「ペンローズの三角形」を発案したことでも有名な科学者である。彼は本著によって、コンピュータ万能主義や人工知能に沸く科学者らを一蹴し、量子重力理論によって世界を眺める方法を伝えている。

 

 先生は、ペンローズは人間の心はアルゴリズム(計算結果)の特徴などではなく、この世界を支配している物理法則の特徴に由来するはずだと考えたいのだろうと予想した。ぼくらの脳と心が知覚している「時間の流れ」には、量子や重力が関与しているからだ。

 

 この本はとても難しくて、ぼくにはとうてい理解できなさそうだが、千夜千冊を読む限り、ぼくも概ね彼の考えに共感できるように思う。先生は本著をかなりはっきりと、どこが良くてどこはつまらないと評価している。ただ先生はペンローズの「意識的思考のほうが非アルゴリズム的で、かえって無意識のほうがアルゴリズム的なのではないか」つまり意識には計算不可能なプロセスを処理する実行能力があるという示唆には驚いたようで、心は計算結果などではないと主張するペンローズの“勝ち”なのだと確信しておられる。

 

 初めてこの千夜を読んだとき、この最後の部分がちんぷんかんぷんだったのは、ぼくも穂積さんと同じく、意識=計算できるもの、無意識=計算できないものだと思い込んでいたせいだろう。しかしよく考えてみれば、無意識が計算可能だから洗脳や認知戦なんてものが成り立つのではなかろうか。吉村林頭の言うように、無意識(集合的無意識)のほうが社会的影響を受けていそうだ。だとすればやはり、AIというのは、新しいメディアだと意識して使うのがいいのではないかと思う。

 

 今AI投資が過熱し、次は暗号通貨がトレンドになるのだろうが、政府が大企業と一緒になって勧めてくるものというのは、総じてダボス会議に出ているような特権階級の連中が目指している植民地化政策のための罠だ。例えばアフリカの資源がこれほどまで搾取されているのは、欧米が通貨発行権によって現地の経済を支配しているからであり、同じように暗号通貨が日本国内で大量に流通するようになると、「円」の経済圏が外部に乗っ取られてしまう。

 

 日本政府は税率を下げて国益より海外AI企業やデジタル通貨企業の利益を優先するだけでなく、どこの国もしていない危険な「株式トークン(株式をデジタル技術で分割して持てるようにする仕組み)」で企業の株式をブロックチェーン化しようとしている。

 

 デジタル通貨は、だれがいつどこで何を買ったか監視可能なのに加え、一瞬で口座を凍結することができる。政府や大企業に抵抗する国民の財産が差し押さえられる可能性があるということが、カナダ政府のトラックデモに対する措置で実証済みである。財産を握るだけでなく、皮膚の下に医療情報を刻む「スターゲートプロジェクト」によって生体情報も合わせて一元管理する動きまであり、ソフトバンクが参入している。

 

 イーロン・マスクは脳に電極を埋め込み、人間が直接スマートフォンを操作する技術を開発しようとしているらしい。カッコイイとか便利だとか言って、結局は人間を生体電池として利用しAIと融合させロボット(機械奴隷)化しようという発想なのだろうが、この脳インプラント実験はマウスの段階では1500頭すべて失敗したという。そんなにSFしたけりゃ自分の脳ミソだけでしてくれよと思う。

 

 原発やメガソーラーやデータセンターを作りまくって、こうして人間社会も地球の生態環境も滅茶苦茶に破壊しようとしているAI企業群に、自民党政府は1兆3000億円を手始めに、トランプ大統領の関税投資の名目で80兆円、アメリカの始めたイラン戦争の停戦合意のためにという理由で3000億ドルのうちの24兆円、次は戦略投資などと称して370兆円ものお金をいとも簡単に渡して、キックバックで自分たちの懐を肥やそうとしている。 それらはもともとは、ぼくらの祖父母の世代から日本人が汗水たらして働き、一生懸命稼いできたお金だ。

 

 日本人のお金を根こそぎ奪ったら、連中はウクライナと同じく日本を日中戦争の戦地にして徴兵制を敷き、強制的にスターゲートプロジェクトで管理するだろう。移民を使って貧しい子供や若者を拉致し、エプスタインファイルにあるような人身売買や臓器売買をするだろうし、ドローン兵器の的や脳インプラントの人体実験にも使うだろう。

 

 そんなことにならないよう、ぼくは深田萌絵さんを応援している。だいぶ多くの知識人や著名人が自民・維新による違憲独裁に声を上げるようになったが、今の日本は司法とマスコミが乗っ取られているため、まだ自分たちが普段何気なくしている行為の、何が問題か気づいてない人も多いように感じる。

 

 この日本の状況を突破するために、ぼくは巨視的にはシステムの外(日本国外)から、深田さんの関わる事件に一点集中したほうがいいように思う。

 理由を挙げるとするなら、第一に深田さんは鍵となる問題の根幹を誰より知っており、つねに一番政治的に厳しい闘いをしている。

 第二にこの国際犯罪組織は日本人から無尽蔵に金を巻き上げているだけでなく、戦争によって金を儲け、ウクライナやロシアや南米や中東でも人を殺し、フェンタニルによって多数のアメリカ人も殺しており、韓国ではすでに裁かれている統一教会とも関わりが深いため、国際的な司法で裁かれるべき対象となり得るのではないかとぼくも思う。

 第三に深田さんらは台湾や中国やアメリカの人々とも協力し合えるジェイソンさんと、韓国人のパクさんという国を越えた関係を築くことができている。

 AI企業と青幇、深田さんらの関係を見ていると、現代の戦争の本質が宗教や国家の対立ではなく、それらを認知戦の材料として利用した分断統治ビジネスであり、新たな植民地支配であることが分かる。

 

 今夜の千夜については、ぼくはオツ千の穂積さんの、意識はレイアウト的なのではないかという仮説がおもしろかった。今月ぼくは生成AIで編集力チェックのバナー作りをしてみたのだが、どうも上手く行かなかったのは、AI愛ちゃんのイラストの色塗りが、部分的な最適解を積み上げたものだったからなのだろう。

 

 岡潔とペンローズにこんな類似点があるというのにも驚いたが、ぼくとしては今夜は量子論的世界観より「問感応答返」についての世界観のほうがしっくり来た。ぼくは「問感応答返」はコミュニケーションに限った型だと思っていたものだから、こんな世界記述の方法があるのかと、あらためてセイゴオ先生の作られた方法の凄さを味わうことができて、ちょっとゾクゾクした。

 

梅雨晴間猫が見ている宙を見る

 

 
 

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