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福岡のSDGsは嘘っぱち

執筆者の写真: Hisahito TeradaHisahito Terada


 少なくとも福岡市においてはSDGsなんて嘘っぱちだと思っていいのではないかという出来事がありました。「気候変動」なんて言いながら、福岡市・天神にある須崎公園の木々400本を、たった92本にするつもりだからです。つまり308本も伐るのです。しかも地面もアスファルトで固めるといいます。木や土にはたくさんの生き物が生きていて、公園に来る人々は自然に親しみ、癒されています。その社会的環境的な作用を無視しての、生態系の破壊が行われようとしています。

 市民の抗議を受けて開いたという説明会も、市民の意見を聞いて計画を見直すためのものではなく、一方的な説明をすることで「説明責任を果たしました」という、型通り、いつも通りの文句を繰り返すための既成事実作りでした。

 この開発の経緯を観察していると、福岡市長や市議会にとっては、SDGsや地球温暖化・気候変動対策なんて、ただのウワベだけの標語、小中学生を騙すためのおためごかしなのだなということがよく分かりました。結局やりたいのは開発による金儲けだけで、未来のことなんか考えてないのでしょう。


 とはいえ須崎公園に関しては「須崎公園の大木を守る会」というコミュニティがとても良い活動をしているので、そっちを応援しなければならないと思いました。このコミュニティは、活動の方法が明るくて良い感じがします。

こういった社会運動の場合、怒りが先立つことが多いです。怒りは動くためのエネルギーになっても、頑なになると不満だけが溜まってしまいます。「反対です」という意志の表明ももちろん重要ですが、同時に「こうしてくれたら嬉しい」というイメージを何らかの形にして発信していくことが必要でしょう。


 市や建設会社はこのまま進めば、多くの市民を敵に回して自然環境に無責任な拝金主義者と罵られ見放され嫌われると思いますが、計画を変更しコンパクトなリノベーションにすることで建設会社や市が自ら400本の木々を守れば、拍手喝さいの万々歳、みんなから愛される素敵な公園が完成し、結果的に大きな信頼を得るのではないでしょうか。そういったことを市民側から表明することができればなによりです。

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